| CDのエラー訂正/訂正方式、エラー内容を表記するうえで使用する用語等について記します。 | 
         
          |  | 
         
          | ● | CDのエラー訂正について | 
         
          |  | CDのエラー訂正とは、誤って読み出された0と1の信号を記録された時点と全く同じ0と1の信号に訂正することをいいます。CDのような大容量の記録媒体では、このエラー訂正がたいへん重要/不可欠となります。 | 
         
          |  | 
         
          | ● | CDのエラー訂正方式 | 
         
          |  | CDではエラー訂正にCIRC(Cross Inter 
            Leave Reed Solomon Code=サーク)と呼ばれる方式を採用しており、記録フォーマット(Mode1やCD-DAのことです)の種類に関係なく全てのCDに対してこの訂正処理が実行されます。 
            このCIRCはデータエラーを訂正する機能であり、C1、C2と呼ばれる2系列での訂正を行います。 1系列目には主にランダムエラーと呼ばれる短いエラー(C1)を、2系列目では主にバーストエラーと呼ばれる長いエラー(C2)を訂正し、長いエラー(C2)はデータを分散して短いエラーに変換することでエラーを訂正しやすくしています。 | 
         
          |  | 
         
          |  | 
               
                | エラー訂正バイト数 | 1バイト | 2バイト | 3バイト (訂正不能) |   
                | 系列 |   
                | C1エラー | E11 | E21 | E31(C1 訂正不能) |   
                | C2エラー | E12 | E22 | E32(CIRC 訂正不能) |  | 
         
          |  | 
         
          | ● | C1エラー | 
         
          |  | C1エラーとは、1バイトから2バイトの短く高頻度に発生するようなエラーでランダムエラーとも呼ばれます。一般的にはC1エラーが少ないディスクは品質が高いディスクであるといえます。 
            『CDC-512』では1秒間毎のC1エラーの最大値/平均値を測定結果として表示しますが、1秒間毎に1バイトC1エラーを訂正した個数の合計をE11、2バイトC1エラー訂正の合計をE21、3バイト以上でC1訂正不能となった合計をE31と分類しています。 | 
         
          |  | 
         
          | ● | C2エラー | 
         
          |  | C2エラーとは、バーストエラーと呼ばれる長いエラーを訂正します。 
            C1エラーと同様に、1秒間毎に1バイトC2エラーを訂正した個数の合計をE21、2バイト訂正の合計をE22、3バイト以上でC2(CIRC)訂正不能となった合計をE32と分類しています。 E32は基準となる規格*では、1つもあってはいけないともされています。
 | 
         
          |  | 
         
          | ● | BLER(ブロックエラーレート) | 
         
          |  | 75ブロックのC1エラー(1秒間毎)〈E11、E21、E31〉の発生個数です。 
            BLERは、基準となる規格*としては、220cps(カウントパーセカンド)以下でなければならないとされています。 | 
         
          |  | 
         
          | ● | BLER Max, BLER Ave | 
         
          |  | 『CDC-512』では、[BLER Max](1秒間毎のC1エラー個数の最大値)ならびに、[BLER 
            Ave](1秒間毎のC1エラー個数の平均値)を表示します。 | 
         
          |  | 
         
          | ● | バーストエラー | 
         
          |  | E21、またはE31のどちらかが5回以上連続して発生した場合の総称です。 
            ディスク表面に許容以上のキズ、埃、指紋等が付いた場合にも発生することがあります。 『CDC-512』では、1秒間毎のバーストエラー発生の有無を測定しています。
 | 
         
          |  | 
         
          | ● | FE(フォーガシングエラー) | 
         
          |  | 1秒間毎のフォーガシングのエラーが発生した有無を測定します。 | 
         
          |  | 
         
          | ● | TE(トラッキングエラー) | 
         
          |  | 1秒間毎のトラッキングのエラーが発生した有無を測定します。 | 
         
          |  | 
         
          | ● | β(ベータ) | 
         
          |  | 1秒間毎のBeta値を測定します。Betaとはアシンメトリ(Asynmetry)の簡易測定の結果で、アシンメトリとはレーザーパワーによるピットの深さの不均整を表します。 | 
         
          |  | 
         
          | ● | 測定項目 | 
         
          |  | 
         
          |  | 
               
                | 測定項目名 | 意   味 | 測定方法 | 判定方法 |   
                | BLER | E11またはE21 またはE31
 | 1秒間毎の個数 | 最大値、平均値 一般的な規格として
 BLER最大値は220以下
 となっています。
 |   
                | E22 | E22 | 1秒間毎の個数 | 合計値 |   
                | E32 | E32 | 1秒間毎のある/なし | ポイント数 |   
                | BURST | E21またはE31が 5回以上連続
 | 1秒間毎のある/なし | ポイント数 |   
                | FE | フォーガシングエラー 5um相当のエラー
 信号を検出します。
 | 1秒間毎のある/なし | ポイント数 |   
                | TE | トラッキングエラー 1/2相当のエラー
 信号を検出します。
 | 1秒間毎のある/なし | ポイント数 |   
                | Beta | Betaはアシンメトリ を簡易的に計測する
 ことができます。
 | 1秒間毎のある/なし | ポイント数 |  | 
         
          |  | 
         
          |  | ※基準となる規格/等速での測定 ※パケットライトで記録されているディスクは測定できません。
 ※TOC情報のないディスクはチェックできません。
 ※規格を満たさないディスクについては、正しい検査結果が得られない場合があります。
 |